Claude in Chromeで複数プロファイルを使い分ける完全ガイド
Claude in Chrome拡張機能は便利
Claude in Chrome拡張機能を使えば、ブラウザ操作を自動化できます。
実際にこんな作業で活用しています:
- APIに対応していないサービスの操作
- お名前.comのDNS設定変更
- Xserverドメインのレコード追加・変更
- 各種レンタルサーバーの設定変更
- 管理画面でしか操作できない設定
- CMSの記事公開・編集
- 各種SaaSの設定画面操作
特に、公式APIが提供されていないサービスの操作に重宝します。APIがあればコードで自動化できますが、管理画面でしか操作できないサービスも多数あります。そういった作業をClaude in Chromeで自動化できるのが最大のメリットです。
補足: Search ConsoleやGoogle Analyticsは公式APIがあるため、Claude CodeのMCPサーバー経由で直接アクセスできます。ブラウザ操作は不要です。
問題:意図したプロファイルでChromeが開かない
しかし、複数のChromeプロファイルを使い分けていると、こんな問題に遭遇します:
「Claude in Chromeでブラウザ操作しようとすると、意図していないプロファイルでChromeが開いてしまう」
例えば:
- 仕事用のプロファイルでお名前.comにログインしたいのに、個人用プロファイルが開く
- プロジェクトAのアカウントでログインしたいのに、プロジェクトBのプロファイルが開く
毎回手動でプロファイルを切り替えるのは非効率です...
初期設定の限界
Claude in Chromeのデフォルト動作:
- プロファイルを指定する機能がない
- 起動中のChromeプロファイルを使うか、デフォルトプロファイルが開く
- どのプロファイルで開くか制御できない
つまり、初期設定では複数プロファイルに対応していません。
実際、GitHubには複数のFeature Requestが上がっています:
- Issue #19740: multi-profile support
- Issue #15125: targeting specific Chrome instances/profiles
- Issue #15188: Chrome profile selection
2026年2月時点でも未実装のまま、多くのユーザーが困っています。
試行錯誤の記録
失敗1: メモリファイルに書くだけでは動かない
最初は ~/.claude/projects/your-project/memory/chrome-profile-workflow.md に運用ルールを書きました。
結果: 動かない
Claude Codeがメモリファイルを読んでも、自動的には実行されないことが判明。メモリは「参考情報」として読まれるだけで、強制力がありませんでした。
失敗2: スクリプトだけでは不十分
次に、プロファイル選択スクリプト ~/.claude/scripts/chrome-profile-selector.sh を作成しました。
結果: 手動実行が必要
スクリプトは動くものの、毎回手動で実行する必要があり、Claude Codeが自動的に呼び出してくれません。
成功: CLAUDE.mdに明示的ルールを書く
最終的に、~/.claude/CLAUDE.md にCRITICALルールとして記載することで解決しました。
CLAUDE.mdは「Claude Codeが必ず従うべき指示」として扱われるため、ここに書けば確実に実行されます。
解決策:プロファイル選択機能をカスタマイズ
Claude Codeの設定をカスタマイズして、ブラウザ操作前にプロファイルを選択できるようにします。
実装手順
1. プロファイル設定ファイルを作成
~/.claude/chrome-profile.json
{
"profiles": {
"1": { "id": "Profile 1", "name": "個人用", "default": false },
"29": { "id": "Profile 29", "name": "仕事用", "default": false }
},
"current": null,
"note": "Claude Code で使用するプロファイル"
}
プロファイルIDの確認方法:
ls -1 ~/Library/Application\ Support/Google/Chrome/ | grep "^Profile"
出力例:
Profile 1
Profile 29
Profile 8
...
または、Pythonで詳細確認:
import json
with open('/Users/YOUR_USER/Library/Application Support/Google/Chrome/Local State', 'r') as f:
data = json.load(f)
profiles = data.get('profile', {}).get('info_cache', {})
for profile_name, profile_data in profiles.items():
print(f"{profile_name}: {profile_data.get('name')}")
出力例:
Profile 1: 齊木祐介
Profile 29: ASI inc.
2. CLAUDE.mdに動作ルールを追加(最重要)
これが最も重要です。 メモリファイルではなく、~/.claude/CLAUDE.md に書くことで確実に実行されます。
~/.claude/CLAUDE.md に以下を追加:
### Chrome操作の特別ルール
**CRITICAL: Chromeブラウザ操作を行う前に必ず以下を実行:**
1. **プロファイルを確認**: `~/.claude/chrome-profile.json` を読む
2. **AskUserQuestion で選択させる**:
```
question: "どのChromeプロファイルで開きますか?"
options:
- label: "個人用 (Profile 1)"
- label: "仕事用 (Profile 29)"
```
3. **選択されたプロファイルでChromeを起動**:
- Profile 1選択時: `open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 1" [URL]`
- Profile 29選択時: `open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 29" [URL]`
4. **Claude拡張機能が自動接続されるのを待つ**
※ほとんどの場合、Chromeを起動すれば自動的に接続されます
3. メモリファイルで補足情報を記録(オプション)
~/.claude/projects/your-project/memory/chrome-profile-workflow.md
# Chrome プロファイル選択ワークフロー
## 使用可能プロファイル
- **Profile 1 (個人用)** - プライベート作業
- **Profile 29 (仕事用)** - ビジネス用途
## 注意点
- CLAUDE.mdにルールを書かないと動作しない
- メモリファイルは参考情報として読まれるのみ
動作の流れ
実際の使用例:
User: "お名前.comでDNS設定変更して"
Claude: [AskUserQuestion]
どのChromeプロファイルで開きますか?
- 個人用 (Profile 1)
- 仕事用 (Profile 29)
User: "仕事用"
Claude: [Chromeを起動]
open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 29" "https://www.onamae.com/"
✅ 仕事用プロファイルでChromeが起動しました。
Claude: [ブラウザ操作実行]
ログインしてDNS設定ページに移動しています...
カスタマイズのポイント
1. プロファイル数は2つに絞る
12個のプロファイルを使い分けていても、Claude Code用には2つに絞ることで、選択肢がシンプルになります。
2. --profile-directory で確実に起動
open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 1" "https://example.com"
-n: 新しいインスタンスで起動-a: アプリケーション名を指定--args: 以降の引数をアプリに渡す--profile-directory: プロファイルを指定
このコマンドにより、確実に指定したプロファイルでChromeが起動します。
3. CLAUDE.mdに書く = 強制力がある
重要な違い:
| 場所 | 扱われ方 | 実行 |
|------|---------|------|
| memory/*.md | 参考情報として読まれる | 自動実行されない |
| CLAUDE.md | 必ず従うべき指示 | 確実に実行される |
メモリファイルに書いただけでは動きません。CLAUDE.mdにCRITICALルールとして記載することが必須です。
4. 拡張機能は自動接続される
ほとんどの場合、Chromeを起動すれば自動的に拡張機能が接続されます。
手動でConnectが必要なのは、以下の場合のみ:
- 初回起動時
- 拡張機能を再インストールした直後
- 明示的に切断した場合
トラブルシューティング
Q. それでも意図したプロファイルで開かない
A. 他のChromeウィンドウを全て閉じてから試す
# Chromeを完全終了
osascript -e 'quit app "Google Chrome"'
# 指定プロファイルで起動
open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 1"
Q. CLAUDE.mdに書いたのに動かない
A. ファイルの場所を確認
グローバル設定: ~/.claude/CLAUDE.md
プロジェクト設定: ~/Projects/your-project/CLAUDE.md
両方に書いておくと確実です。
Q. プロファイルが多すぎて選びにくい
A. Claude Code用は2つに絞る
普段12個使っていても、Claude Code用には「個人用」「仕事用」の2つに絞ることで、選択が楽になります。
まとめ
- 初期設定ではプロファイル指定不可 → 意図しないプロファイルが開く
- メモリファイルだけでは動かない → CLAUDE.mdに書くことが必須
--profile-directoryで確実に指定 → 意図したプロファイルで起動- 運用ルール → ブラウザ操作前にAskUserQuestionでプロファイル選択
この設定により、毎回意図したプロファイルでChromeが開くようになります。
実際に試した結果
この設定を適用した後、以下のような作業が意図したプロファイルで確実に実行できるようになりました:
- お名前.comのDNS設定変更(仕事用プロファイル)
- Xserverドメインのレコード設定(仕事用プロファイル)
- 個人サイトの管理(個人用プロファイル)
プロファイル選択ミス: 100% → 0%
参考リンク
- Claude in Chrome 公式: https://claude.ai/chrome
- Chrome プロファイル管理: https://support.google.com/chrome/answer/2364824
- GitHub Issue #19740: https://github.com/anthropics/claude-code/issues/19740
- GitHub Issue #15125: https://github.com/anthropics/claude-code/issues/15125
作者: 齊木祐介
公開日: 2026年2月15日
更新日: 2026年2月15日(問題の記述を正確に修正)